DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 

2001.11.25

ささやかなプライド Vol.21

もちろんそれは、まだまだ現状においては私達の社会の規範の中のどこにも見られない新しい価値観であり、それが一般化常識化していくまでにはまだまだ長い時間がかかるでしょうし、その間に今後も多くの過ちを私達は繰り返し犯していくのだと思います。


自然は必然に限りなく等しいのですし、不自然な存在は次第に淘汰され、やがて消滅していかざるをえないのが存在の摂理なのですが、これまでの世界の長い人類の歴史が証明しているように、これだけ長い時間を過ごそうとも、私達はまだ自然な人類としての在り様を見出すことができないでいます。

私達は咽元を過ぎればすぐに過ちを忘れてしまいますし、自分さえ良ければ隣の他人が不正や不運で困っていても見ぬふりをしてしまいます。そして何より自らの絶対的価値基準を培い、他者への依存従属心を棄て去り、自らの本来の在り様を認識することすらもままならないような実情においては、自らにも他者にも、そして社会にも尊厳を確立していくことなどできようはずもありません。どこに行くべきか解らない者は、決してどこにも行けないで、そこに留まっているか、もしくはうろうろ彷徨い歩くしかないのですから。(続く)