DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 

2002.06.25

巡る巡る・・・ Vol.10

何かを得ようとすれば、その反面で何かを失う・・・、もちろん双方を得る少数の例外はあるにせよ、大抵の場合それはいたしかたない世の常なのかもしれません。

体制や組織に依存従属することや、主義主張や日々の方法論において自らの個性を廃して凡庸性に徹すること、あるいは他人が嫌がるような見てくれもよくない社会的役割に徹すること、また他人の都合や評価に左右されず自分主義に徹していくことなくして、多くの場合競争の勝者として社会の強者になることはなかなか難しいものです。

他人によく思われたい、格好良く見られたい、他人に左右されずに自己を実現したいなどと指向しているうちは、なかなか社会の表舞台には出ていけないものですし、それ相応の実質的な成果につなげるためには、自由と引き換えに体制や組織に隷属している人達の何倍もの努力が必要になります。(続く)


2002.06.22

巡る巡る・・・ Vol.9

なつかしい昔なじみに、街でばったりと出会ったり、仕事上でたまたま同席したり、あるいは共通の知り合いを介して巡り巡って再会を果たすなどということが時々あります。

声をかけられない限りは私がまったく気付かないほど相手が変貌をとげてしまっているような場合もあれば、まるでほんの数日会っていなかったくらいに錯覚させるほど時の流れを感じさせず変わらない相手もいます。

それは決して外見の変化だけによるものではありません。もちろん中身の変わらない人は外見も変わらないケースが多い傾向があるとは思いますが、必ずしも誰にでもあてはまるものではありません。以前の感覚で接すると、この人は一体誰なのだろうと感じてしまうほど、人間性がすっかり変貌してしまっているような極端な場合もあります。

私自身に関しては変化の必然性を感じませんし、また変わらない人が好きだというだけのことであって、決して変化を否定するものではありません。また大抵の場合、変わってしまった昔なじみは、それなりの社会的ポジションを獲得していたり、相応の財産を築いたりしている傾向が高いのも一つの事実なのです。(続く)


2002.06.19

オタッキーな人々Vol.2

その後買物に疲れたのでお茶でもと思ったのですが、日曜でどこも人で一杯だったため、テイクアウトスタイルのカフェで冷たい飲物を買って、ビルのエントランスの長い階段に腰を下ろしていると、そのビルから驚くほどたくさんの異様な雰囲気の人達がぞろぞろと外に出てきたのです。

もちろん若干の相違はあるにせよ、一様にシャツをお腹でベルトをするほどにずりあげたパンツにきっちりと収め、武骨なスニーカースタイルで、よく海外旅行者が持っているような折り畳み式のキャスターに重そうなダンボール箱を載せた、猶に100名を超えるオタッキーなタイプの男性達です。

何かアニメ関連のイベントがあった様子でしたが、モーターショウやコンピューターショウといったイベントなどでも、展示品などそっちのけでコンパニオンの女性達ばかり撮影しているような異様な雰囲気の人達を大勢見かけますし、書店にも呆れてしまうほどマニアックな雑誌がたくさん並んでいますから、各方面への偏狭的な趣向に因われた人達の存在は知識としてはあっても、いざ実際にあれほど多くのオタッキーな人達を目にするのはインパクトがありました。(続く)


2002.06.18

オタッキーな人々

一昨日の日曜日、大きな書店やパソコンショップに出かけようと電車で移動中にふと車窓から街並に目を向けると、線路沿いのビルの非常階段に、三脚を立てて大きな望遠レンズを取り付けたカメラを線路の方に向けて撮影をしている人が目に入りました。

時々プラットフォームの最後端などで電車を撮影しているような鉄道マニア?の一人なのかと思った瞬間、近くに非常階段の最上階から二階あたりまで、大勢の人達のカメラの砲列で一杯の別のビルがありました。

そのあまりに異様なインパクトの強い光景に目を奪われてしまい、まだ他にもあるのかとしばらく注意して探しているうちに目的の駅に着いてしまいました。

何か特別な電車が通過するのかも知れませんが、それにしてもあれほどたくさんの人達が、それも同じビルに集まっているわけですから、おそらくどこかにそうした人達のコミュニティーなりネットワークなりが存在しているのでしょう。(続く)


2002.06.12

夢のオンパレード Vol.2

覚えているだけでも、地面すれすれのところを人に見下ろされながら這うように飛んでいる夢、空手の大会に出場していて、自分の蹴った足が腰までも届かないような黒人の大男を相手に悪戦苦闘している夢、水泳でオリンピック代表になって本番直前の練習に明け暮れている夢、有事になり徴兵を拒否して日本中を逃げ回っている夢、住む家を自分一人で一生懸命造っている夢、断崖絶壁の冬山をビバークしながら制覇しようとしている夢、突然自宅の窓を破って進入してきたナイフを持った泥棒と傘で格闘している夢、浴室のガスが爆発して発生した火事を布団やシーツをかけて消し止めようとしている夢、長年付き合ってきた男友達が実は女性であったことが温泉旅行で発覚する夢・・・・・、etc. etc. などといったような具合いです。

眠ればこうしたシュールな夢、そしてほとんどその度に起きてしまう繰り返しなのですから、それはそれは本当に疲れてしまいます。

疲れをとるどころか、眠れば余計に疲れが増大してしまうのですから、もう眠らないでいようかと考え始めたところで、昨夜は久しぶりに普通によく眠れました。


2002.06.11


夢のオンパレード

この数日毎晩膨大な数の夢を見ます。また大幅にメインのコンセプトデザイン関連の仕事に遅れが生じているうえに、また新たないくつかの商用サイトの立ち上げと既存サイトのリニューアルが重なっていたり、またプライベートでもメールマガジンの発行が長期滞ったりでこのサイトの運営にも支障をきたしていたりと、おそらく感情が高ぶり気味なのでしょう。

私はもともと夢を全く見ないで眠ることはほとんどありません。普段は三種類程度からせいぜい五種類程度なのですが、このところ毎晩何十種類もの夢を見るうえに何度も起きるので、疲れがとれないどころかかえってたまってしまい、どうも体調が優れません。

私の夢は、まるで現実世界の延長のような、時折現実と夢が交錯してしまいそうなほどリアルな内容と、また反面現実世界における自らの思考や行動のどこにも要素を見つけられないようなシュールな内容とにはっきりと二分される傾向があります。

このところは、もっぱら後者のシュールな傾向に終始していて、そのバラエティーの豊かさと馬鹿馬鹿しさに、我ながら一体どんな頭の構造をしているのだろうかと呆れ返ってしまいます。(続く)