DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life - |
2002.05.21 |
無敵の最強オバタリアン軍団 Vol.5 自らの所業についてはなかなか気付きにくいものですが、それに反して他人の言動は何かと目についてしまうものです。自らが不愉快に感じる大抵のことは、他人も不愉快に感じるわけですし、他人の振り見て我が振り直せの精神で、日々の言動に気を付けていきたいものです。 本人達を除けば、オバタリアンの生態は最も大きなインパクトを持って目についてしまいますが、これも程度の問題であって、日常の社会生活は老若男女問わず様々な迷惑行為で満ち満ちています。公共の場所での場所取りや携帯電話、路上での歩き煙草やゴミのポイ捨て、車やバイクや自転車の違法駐車や放置・・・、まさに枚挙にいとまがありません。先日もTVのニュースで、護岸工事をして広場などにしている河川敷きにもういい歳をした大勢の大人達が勝手に畑を作って野菜や果物を栽培している事実が報道されていました。当事者達は、一様にみんながやってるからとか、自治体に畑を借りる申し込みをしても当たらないからとか、反省の意識すらもなく開き直っている様子には、まさに開いた口がふさがりませんでした。(続く) |
2002.05.15 |
巡る巡る・・・ Vol.8 これまでの人生において、いったいどれだけ多くの人達が私の上を通り過ぎていったことでしょう。もう私自身にも想像ができないほどですし、そのほとんどの人達の名前も顔も忘れてしまいました。 ごく最近までの長い間、私は基本的に来る者は拒まず、去る者は追わずという姿勢でいましたし、特に仕事面で順風満帆な時期などには、まるで虫が湧くかのように、どこからともなく記憶の彼方にいたような人達や、見ず知らずの異様に愛想の良い人達などが次々と現れてきたりもします。そして、そうしたほとんどの人達は、様々な利害関係の果てに、またいつの間にかどこへともなく消え去っていくのです。 もちろんある時ある場所で共通のあるものを共有したような深く関わった人達の多くは、今もまだ私の記憶に残っており、すべてを忘れ去ってしまった訳ではありませんし、わずかな数ながらも深い愛と信頼でつながったかけがえのない友人達もいます。しかし、仮に千人の人との出会いがあれば、そのうち現在に続く関係を残せた人は、一人ないし二人いるかどうかといったくらいの確率かと思われます。(続く) |
2002.05.13 |
巡る巡る・・・ Vol.7 私は、外見的にも若い頃からさほど変わりませんし、頭の中も二十歳頃からほとんど成長していませんから、もう二十年程も同じような服装で同じようなものを食べ、同じ価値感で変わらぬライフスタイルを淡々と継続してきています。 コンセプトデザイナーという仕事柄その時々のトレンドや新しいムーブメントなどについてのチェックは普段から怠りませんが、それらの周囲の変化に自らの問題としては順応していく必要性も必然性もほとんど感じることはありませんし、多くの存在がその在り様を当然のようにたやすく変化させていくことに強い違和感を覚えてしまいます。 ある時ある場所で共通のあるものを共有したある何かが、時を経て別の何かに変わってしまうことや、変わらぬことに対して周囲からの抑圧を受けることがあまりにも多いので、私は変わらぬ私自身であり続けるためのごく自然の成り行きで、ある一所に留まらず、何物にも属さない流浪の日々を送るようになりました。(続く) |
2002.05.09 |
巡る巡る・・・ Vol.6 昔懐しい場所を久しぶりに訪ねると、その頃とほとんど変わっていない所もあるかと思えば、目的の場所が見つからないほど周辺が変わってしまっていたり、時には訪ね先自体が無くなってしまっている場合もあります。 その頃によく買い物をした店や通った飲食店を覗いてみても、当時とほとんど変わらない店の人が懐かしがってくれたかと思えば、店の人がすぐに気付かないほど風貌が変わってしまっていたり、もう代替わりをして隠居してしまっていたり、もう店自体が無くなってしまっていたりもして、長い時の流れを感じます。 十数年ぶりに会う懐かしい人達とその当時の想い出話をしたり、当時からは大きく変わってしまった近況を聞いたり、当時のやんちゃ坊主や鼻垂れ娘がもう立派な大人に成長した姿を見たりすると、柄にもなく感傷的な気分に浸ってしまったりと、年齢を重ねていくことも悪くはないものだなどと思ったりもします。(続く) |