DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 
2005.02.25
■未婚女性「結婚しなくても幸せ」73%…読売世論調査

 読売新聞社が行った「結婚観」に関する全国世論調査(面接方式)で、「結婚しなくても1人で幸福」と思う未婚女性が7割超に上っていることがわかった。

 2003年の前回調査より10ポイントも増え、独身女性の間で、未婚を否定的にとらえない傾向が強まっていることを示している。こうした意識が「晩婚化」や「少子化」にも拍車をかけていると言えそうだ。

 調査は12、13の両日に実施した。

 結婚しなくても、女性は1人で十分に幸福な人生を送れると思うかどうかに対し、未婚者では「そう思う」は69%で、既婚者の50%より多かった。特に、未婚女性では73%に上り、「そうは思わない」は24%にすぎなかった。未婚男性は「そう思う」は67%で、未婚女性の方が“独身願望”がやや強い。

 年代別では、「そう思う」が、20歳代では74%、30歳代66%、40歳代58%と、若い年代ほど“非婚派”が多く、晩婚化による少子化が一層、深刻になりそうな傾向がうかがえる。

 晩婚化が進んだことが社会的に大きな問題と思うかでは、「そう思う」が58%で、「そうは思わない」40%を上回った。

 晩婚化の背景(複数回答)については、「女性の社会進出が進んだから」67%が最多。以下、「適齢期などにこだわらない人が増えたから」52%――などが続いた。

 一方、結婚相手の条件を男女別にみると、男性では「容姿や外見」59%、女性では「収入や資産」78%、「職業や勤め先」77%がそれぞれ目立っている。トップは、男女ともに「人柄」の98%だった。

〔読売新聞〕


2005.02.23

■皇太子さま記者会見の一問一答


 【質問】皇太子妃殿下は一昨年12月から静養されていますが、今年に入り、新年一般参賀の一部に出席されるなど、一時に比べお元気になり、回復傾向にあると伺っています。現在の妃殿下のご様子と、今後の公務復帰に向けた道筋についてお聞かせください。医師団は、皇太子妃というお立場に伴う様々なご苦労が「適応障害」の原因としていますが、妃殿下のご負担となっていた周囲の環境にその後、変化はありましたでしょうか。

 【皇太子さま】雅子の病気については、国民の皆さんにもご心配を頂き、またお励ましを頂いていることに心から感謝をしております。また天皇、皇后両陛下にもお心を寄せて頂いていることをありがたく思っております。雅子の様子については、病状は回復傾向にあって、前向きの気持ちが出てきているように見受けられます。また、私的な外出を少しずつ重ねることなど、心身のエネルギーを高めて行こうと積極的に努力しています。乗馬やスキーでの静養なども良い影響を及ぼしていると思います。

 しかし、体調には依然として波がありますし、一年以上ほとんど外出していなかったこともあって、体調が回復するまでにはまだ時間が必要であるとお医者さまは認識しているようです。昨年は雅子の祖母の江頭寿々子も他界し、幼少の頃からの思い出もいろいろあり、力を落とした時期もありました。公務の復帰に関しては、体調を見ながらお医者さまとも十分に相談して徐々に活動の範囲を広げていきたいと考えております。

 公務の内容に関しては、今は特に決まった方向性を決められる状況にはなく、これも体調を勘案しながら決定していくことになると思います。なお、お医者さまは、雅子はどうしても無理をして頑張ろうとしすぎるところがありますので、できるだけゆっくりと公務に復帰して頂きたい、と考えているようです。

 周囲の環境に関しては、東宮職内のコミュニケーションを今まで以上に密にしたり、日常の生活の中で出来るだけ公私の区別をつけるようにしたりするなど、様々な工夫をし、改善しつつあると認識しています。また宮内記者会はじめ関係の方々のご協力もあって、私的な外出がこれまで以上に自由に出来るようになっていることも良い方向に働いていると思います。お医者さま方の努力にも感謝したいと思います。多くの方々のこうしたご協力に関しては雅子もありがたく思っています。ただ、こうした環境は短期間で大きく変えられるものではないので、これからも関係の方々の協力を得ながら、ゆっくりと時間をかけてさらに良い形に変えていければいいと思っています。

 【質問】皇太子殿下の昨年5月の訪欧前の記者会見でのご発言をめぐっては、天皇陛下が発言に驚かれ、理解しきれぬところがあると述べられ、秋篠宮さまは、天皇陛下との円滑な意思疎通が大切で残念と話されました。こうしたお話をどう受けとめられましたか。国民の関心事ともなり、「ご家族の問題」を指摘する声や、宮内庁のあり方などをめぐる論議も呼びました。先のご発言やその後の経緯について、改めて今のお気持ちをお聞かせください。

 【皇太子さま】昨年の私の発言は、雅子の状況を国民のみなさんに知って頂きたいと思ってしたことです。しかしながら、発言をめぐっては、天皇、皇后両陛下にご迷惑をおかけしましたことを申し訳なく思っております。また国民の皆さんにもご心配をおかけしました。今後は天皇陛下の私たちへのお励ましといたわりの心を十分に体し、また宮内庁の協力を得ながら、自分で考えながら皇太子としての務めに邁進(まいしん)して行きたいと思います。

 人それぞれに考え方は異なりますし、またどこの家庭でも同じように世代間に考え方の相違はあると思います。しかし、そういったことは話し合いを続けることによっておのずと理解は深まるものと考えます。

 公務については後でもお話しすることになるかと思いますが、国民の幸せを願って、国民のために何が出来るかを考え、それを実践して行こうとすることにおいては、陛下のお考えも秋篠宮の考えも私の考えも同じだと思います。なお今回の記者会見に当たって、陛下からは率直に私自身の考えを述べるようにとのお言葉があったこともひと言付け加えさせて頂きます。また私としては雅子の体調が早く回復し公務へ復帰出来るよう、出来るだけ支えて行くつもりです。

 【質問】「皇位継承の安定的な維持」の方策を検討する「皇室典範に関する有識者会議」が政府内に設置されました。女性皇族への皇位継承が議論の焦点になっていますが、こうした新たな動向を踏まえ、敬宮さまの今後の養育方針や、いわゆる「お世継ぎ問題」についての皇太子殿下のお考えをお聞かせください。

 【皇太子さま】皇室典範に関する有識者会議が設置されたことは承知しておりますが、私としてはお世継ぎ問題も含めてコメントは控えさせて頂きます。

 愛子の養育方針ですが、愛子にはどのような立場に将来なるにせよ、1人の人間として立派に育ってほしいと願っております。3歳という年齢は今後の成長過程でも大切な時期にさしかかってきていると思います。愛子の名前の通り、人を愛し、そして人からも愛される人間に育ってほしいと思います。それには私たちが愛情を込めて育ててあげることが大切です。

 つい最近、ある詩に出会いました。それはドロシー・ロー・ノルトというアメリカの家庭教育学者の作った「子供」という詩で、スウェーデンの中学校の社会科の教科書に収録されております。

 批判ばかりされた 子どもは

 非難することを おぼえる

 殴られて大きくなった 子どもは

 力にたよることを おぼえる

 笑いものにされた 子どもは

 ものを言わずにいることを おぼえる

 皮肉にさらされた 子どもは

 鈍い良心の もちぬしとなる

 しかし、激励をうけた 子どもは

 自信をおぼえる

 寛容にであった 子どもは

 忍耐を おぼえる

 賞賛をうけた 子どもは

 評価することを おぼえる

 フェアプレーを経験した 子どもは 

 公正を おぼえる

 友情を知る 子どもは

 親切を おぼえる

 安心を経験した 子どもは

 信頼を おぼえる

 可愛がられ 抱きしめられた 子どもは

 世界中の愛情を 感じとることを おぼえる

(「あなた自身の社会 スウェーデンの中学教科書」アーネ・リンドクウィスト、ヤン・ウェステル著/川上邦夫訳)

 子供を持ってつくづく感じますが、この詩は、人と人との結びつきの大切さ、人を愛することの大切さ、人への思いやりなど今の社会でともすれば忘れられがちな、しかし子供の成長過程で、とても大切な要素を見事に表現していると思います。非常にこの詩には私は感銘を受けました。

 家族というコミュニティーの最小の単位の中にあって、このようなことを自然に学んで行けると良いと思っています。

 また、愛子には色々な経験をさせたいと思います。私自身、幼少の頃から、両親である今の両陛下に色々な場所に連れて行って頂き、そのなさりようを見ていたことが今日でもとても良かったと思っております。その意味でも愛子が公務を始めるというのではなく、私たちがやっている姿を見せることも大切と考えます。

 3歳になりましたので、色々な意味で社会性を身につけて行くことも大切と思っています。言葉もかなり自由に出ますので、日常生活でのあいさつや、これはもう前からしておりますが、食事の時の「いただきます」「ごちそうさま」など、また何かしてもらった時の「ありがとう」という言葉などは大切と思っています。幸い、年齢の異なるお友達にも恵まれて、リトミックの先生方のご指導を得て、生活における簡単なルール、たとえば列を作って順番を守ることなど、少しずつ身についてきていると思います。

 昨年の暮れから今年の正月にかけては、おもちつきやたこ揚げ、コマ回し、羽根突き、かるた、そして雅子がしている書き初めの脇で、遊びで習字なども一緒にいたしましたが、これは私たちが愛子に日本の古くからの習慣や文化にも触れてほしいと思ったからです。私自身、幼少の頃から両陛下のもとで百人一首に親しんでいましたし、雅子も外国生活が長い中で両親が日本文化を忘れないようにと正月にはよく百人一首をしたといいます。

 愛子には七五調の使われている童謡などを通して、自然にこのリズムが身に付き、簡単な七五調の言葉遊びが楽しめるようにと思っています。併せてこのような日本の良い習慣が現在少しずつ失われつつあることを残念に思い、ぜひ今後も長く子供たちの間で親しまれることを心から願っております。

 【質問】皇太子殿下は先に、時代に即した新しい公務を宮内庁と相談しながら、ご夫妻で模索していきたいと話されました。新たな公務についても、天皇陛下と秋篠宮殿下からそれぞれ言及がありました。この点も含め、ご夫妻が描かれる新たな公務の方向性や、具体像についてのお考えをお聞かせください。

 【皇太子さま】私はこれまで公務について、皇室としての伝統を大切にしながら、天皇陛下をお助けしつつ、国民の幸せを願い、困難な状況にある人々に心を寄せて、国民と苦楽をともにしていきたいと申してきました。また、時代は大きく変わっており、その時代の皇室として何が求められているかを的確に感じ取り、時代に即した公務の内容を考えていく必要があるとも述べてきました。それは自分が何をやりたいかという以上に、私たちが置かれているめまぐるしく変化する現代という時代の中にあって、自分が何をすることが国のため、そして国民のためになるかということを模索することです。

 そして、それらは陛下もおっしゃっておられるように、公務をしながら見いだせるものと思っています。また、これも既に述べましたが、天皇、皇后両陛下には、皇太子時代から身体障害者スポーツ大会に第1回からかかわってこられ、それは現在では、知的障害者も加わった障害者スポーツ大会として、大きく花開いております。ほかにもいくつも例はありますが、たとえば植樹祭の後、それらの木が育つ過程で行われる育樹祭への出席、青年海外協力隊の派遣隊員にお会いになることなど、これらはまさに両陛下が皇太子、皇太子妃時代に新たな公務を通じて育てられたものと思っています。

 私の公務のあり方については、この一年、様々な議論があり、宮内庁参与なども含めて、いろいろ検討してくれました。私としては、これらを参考にしてよく考えてきましたが、先に述べた基本的な考え方に今も変わりはありません。

 公務の分野については、今後、我が国内外の変化によって、重要性を増す分野の事柄について、新たな要請がある場合には、積極的に考えていきたいと思います。

 そのような分野として、私が当面考えているのはまず環境問題です。一昨年、京都で開かれた「世界水フォーラム」の名誉総裁を務めた経験から、水の問題は今後、環境問題として、大変重要になってくることを感じました。そして、本年3月から愛知県で開催される日本国際博覧会、愛知万博には、私は名誉総裁として関与しておりますが、この博覧会は環境問題を考えるうえで、非常に貴重な場となると思います。

 次は子供と高齢者に関する事柄で、我が国や先進諸国において少子高齢化の傾向が急速に進む中で、子供や高齢者の福祉の問題のほか、子供の教育の問題も重要性を増していくと思っております。さらに国際的な文化面での交流や諸外国との友好親善関係の増進もますます大切なものとなってくるでしょう。

 たとえば私が、本年実施される日本におけるドイツ年の名誉総裁をお引き受けしたのも、そうした考えに基づくものです。そのほかに、我が国における産業、技術面での様々な新しい動きも、将来の人々の生活に大きな影響を与えるものとして注目に値するものと考えております。

 今後の公務の取り進め方ですが、行事などの事前、事後の説明や報告を受ける機会をより多く設けていくことや、関係者との懇談の機会を充実したものにすることにより、できる限り公務が意義深いものになるよう、心がけていきたいと思います。また、いろいろな機会に幅広い分野の専門家の方々から、お話を伺うとともに、できるだけ若い人々との交流を深め、私自身の経験も若い人たちに伝えて行けたらと思っています。

 その一つの例として、先日、学習院女子大学で私の留学時代のお話をいたしましたが、学生さんたちに熱心に話を聞いていただき、実に的を射た質問をされたのに感心しました。数や機会に制限はあるものの、私がお会いしている若い方々は、多様な価値観や考え方を持ち、多くの可能性を内に秘めているように思います。こういう若い人たちが、たくさんの希望を持って前向きに生きていける社会を作るためにも、何かお役に立ちたいと考えます。一方で、青少年の犯罪の低年齢化や家庭内の問題など、心の痛む問題も多く、人を愛する心、思いやりの心がより多くの若い人々の心の中に宿ることを願っています。

 また、雅子には、すでにお話ししましたように回復傾向にありますが、お医者さまからも、徐々に公務を再開できるのではないかと思うが当面は控え気味に、と言われています。少し公務を始めてはいますが、疲れやすさが残るなどの状態が続いており、当面、体調の回復を最優先する必要がありますので、その都度判断し、負担の少ないものから少しずつ始めていくことが望ましいと考えております。

 雅子の今後の公務については、体調が回復したならば、今までの経験を生かした形で取り組めるようなテーマが見つかって、かかわっていけるようになると良いと思っていますので、宮内庁ともよく相談し、検討していきたいと思います。もちろん、今までお話しした公務についても、2人で取り組むものもあると思います。また、雅子が本格的に公務を行えるようになった段階で、私または雅子のどちらかが中心になって、行うことがふさわしい事柄については、どちらか1人での公務とすることもこれまで以上に考えていきたいと考えています。

 【質問】この1年を振り返り、印象に残った出来事についてお聞かせください。薨去(こうきょ)された高松宮妃喜久子さまとの思い出や、嫁がれる日の近い紀宮さまへの兄としての思い、3歳になられた敬宮愛子さまの最近のご成長ぶりなども含めてお願いいたします。

 【皇太子さま】この1年の間に国内外で、実に様々なことが起こりましたが、国内にあっては、まず心に浮かぶのは、自然災害が多発したことです。昨年は10個という観測史上最多の台風が日本を襲い、多大の被害をもたらしました。また、10月の新潟県中越地震によって多数の尊い命が奪われ、また、数千人の方々が負傷され、家や財産を失われました。さらにこの冬の豪雪により、地震の被災者の方々が一層のご苦労を強いられていると伺い、心配しています。また、三宅島の住民の方々がようやく島に戻れるようになったことは、喜ばしいことです。今後、これら被災地の復興が、できるだけ早く進められることを願っています。

 また、拉致被害者の家族の方々が、帰国することができ、久しぶりにご一家で一緒に生活することができるようになったことは、大変うれしいことです。

 さらに喜ばしいこととしては、スポーツの分野での日本人の活躍が挙げられます。特にアテネで行われたオリンピックとパラリンピック競技大会では日本選手が活躍し、アメリカの大リーグでイチロ−選手がシーズン安打数新記録を打ち立てるなど、海外で活躍する日本のスポーツ選手が、多く出たことは大変うれしいニュースで、日本全体に活気を与えてくれました。

 世界に目を向けますと、まずスマトラ島沖地震による津波がもたらした大災害には、誠に心が痛みます。私どももこの災害には、強い関心を持っておりますが、この被害者を救済し、復興を促進するため、我が国を始めとする世界各国や国際機関が協力して、できる限りの貢献をすることはとても重要なことだと思います。また、この災害で命を落とされた30名近くの日本人の方々のご冥福をお祈りいたします。

さらにこの一年間に、多くの国で多数の人々が痛ましい暴力事件の犠牲になったことは、本当に残念なことです。

 他方、明るい話題としては、いくつかのヨーロッパやアジアの王国で、皇太子殿下が結婚されたことが挙げられ、私自身も3カ国の結婚式に参列して、お祝いを申し上げることができたことは幸いでした。また、昨年の5月、欧州連合、EUに中東欧等の10カ国が加盟して合計25カ国になりましたが、拡大した欧州連合が今後どのような方向に進むかが注目されます。さらに京都議定書が多くの紆余曲折を経て、ようやく2月16日に発効しました。二酸化炭素の排出を抑制することは容易なことではありませんが、私たちの子供に住みよい地球を残すために、我が国を始め世界各国が議定書に従い、全力を挙げてこの抑制に取り組むことが必要だと思います。

 昨年の12月に高松宮妃殿下が亡くなられたのはとても残念なことでした。幼少の頃からよくしていただき、また、結婚後は折に触れて宮邸へお招きくださり、昔のことも含め色々なお話をしてくださいました。

 ご結婚後まもなくアメリカを訪問された折、禁酒法時代のことですが、妃殿下が晩餐(ばんさん)会の席上、「先日の午餐(ごさん)会では堂々とワインが出ましたが、あれはどういうことですか?」と言われたことを、当時のフーバー大統領が聞いて笑い、現地の新聞に「笑わない大統領が笑った」と書かれた話をうれしそうにされ、そうしたら、すぐに宮内省、今の宮内庁ですね、宮内庁から「言動にはお気をつけになるように」と小言を言われちゃったのよ、といたずらっ子そうなお顔をされておっしゃったことなど、忘れられません。

 雅子の健康にも気を使ってくださっていたこと、また愛子が生まれた折りには、和歌も詠んでくださるなど、その多くのご厚意をありがたく思っております。

 妹の清子には、結婚が決まったことをうれしく思っています。何かついこの間まで、子供だったような感覚にとらわれてしまいますが、末永い幸せを祈っています。

 同時にこれまで内親王として、皇族として、妹として、本当によくやってきてもらっていることに感謝したいと思います。

 愛子は、おかげさまでとても元気に過ごしています。体の動きや話す言葉の数、反応などに成長が感じられ、うれしく思っています。志賀高原では初めてスキーを履き、雪にも慣れてきたようです。日常生活では、ブロック、パズル、折り紙やお絵かきなど、殊に好きなようです。このほか、日本の童謡を含む様々な歌を歌ってみたり、人の名前に興味を持って、職員の名前を下の名前まで覚えたり、色々なことに興味を示しています。また、庭で走り回ったり、生き物が好きで、私たちは木登りをさせるなど自然の中で多くのことを学ばせたいと考えています。以上です。

 【関連質問】お答えの中で、東宮職とのコミュニケーションを今まで以上に緊密にという趣旨の話をされ、新しい公務、公務の今後について、参与を含めて検討を進め、それらを参考にして、と話されていましたが、もう少し具体的に言うとどういうことでしょうか。

 【皇太子さま】文字通り色々みんなと会う機会ですね、話し合う機会とか、もちろん執務などについてもそうですし、それ以外にもできるだけ顔を合わせる機会などを多く設けるということですね。それでお互いのこの意思疎通を図ることが私はとても大切なことなのではないかという風に思うんです。

 ですから、参与とも定期的に会ったりして、その参与の意見なども聞いて、色々今後のことについての参考にしていきたいと思っております。そういうことでいいでしょうか。お互いの意思疎通というのは、とても大切なことだと思いますので、私はこういったことを色々、はかっていきたいと思っております。

〔朝日新聞〕


2005.02.17

皇太子さま、おひとりの登山Vol.5

諸外国にも、日本の皇族と同様に歴史的象徴的な皇室や王室といった類が存在していますし、時折国際的なメディアを通してその様子を伺い知ることができます。

本質的なところは判りませんが、日本の皇室の在り様は、諸外国のそれらと比較しても、あまりに保守的かつ閉鎖的であるように見受けられます。

例えばイギリスの亡きダイアナ妃は、時折自らマイカーを運転して、友人宅を訪問したり、ショッピングなどにも出かけていたようです。先頃モナコだかベルギーだかの王子は、シドニーオリンピック時の街中のバーで知り合ったというオーストラリアの美女と国際結婚を果たしました。先日もあるテレビ番組で、一般のそれも既婚の女性と幾多の困難を乗り越え、継承した王位も返上して結婚したというどこかの国の王様のエピソードが紹介されていました。

皇太子様の先の雅子様の人格否定発言の際には、周囲はもちろん天皇陛下や秋篠宮様からすらもご憂慮のご発言があり、孤立無縁の状況にありながらも、ご成婚時の雅子様を全力でお守りするというお約束どおり孤軍奮闘される皇太子様のご様子を、また先日地方のご公務から久しぶりにご復帰された雅子様のまだご全快を感じとれないこわばったご表情を拝察するにつけても、深く心が痛みました。

伝統や格式を尊重しつつも、時代の流れに伴う国内はもとより国際社会における価値観の変遷を鑑みること、そしてなにより現在の皇族の方々ご本人の個性や人格を尊重していく柔軟性は、これからの皇室の在り様においては不可欠であると思います。

これまでの旧態善とした体質を打破し、皇室に新風を吹き込んでいくためには、それを願うご本人に強い信念と意志をもとに行動を起こしていただかねばなりません。中途半端はよくてゼロ、大抵の場合はマイナスにしかなりませんし、客体的な変化はほとんどの場合自らの願望を実現してくれるものではありません。皇太子様と雅子様には、何物をも畏れずお二人のご自我を貫いていっていただきたいと心から思います。

私自身もささやかながらお二人を応援しているように、正義は必ず最後には勝ち、いずれは社会や国民の理解や賛同も得られるものと確信しています。あまねく人は誰も自我を確立していくこと、そしてそのこととその結果が尊重される権利を、そして同様に第三者の自我の追及と結果を尊重する義務を有しているのですから・・・。


2005.02.07

いよいよ収拾がつかなくなりつつあります(business & life共通)Vol.2

そうはいってもやるべきことはやらざるをえず、可能な限りストレスを溜めることなく、目の前のできることを一つ一つ片付けていく他はないわけで、こんな愚痴を書き連ねている余裕があるのなら、とっととやれよという話ですよね。

昨年の師走から特に多忙を極めていたうえに、新規案件の同時スタート、普段あまり依頼のない種類の業務依頼、度重なる地方出張、データを消失する危機に見舞われた深刻な日常メインPCの長期にわたるトラブル、個人的な友人筋のトラブルシュートなどと、時間と手間を要する用件が一時にどっと重なってしまい、まさに四苦八苦の状況が続いていました。

いくつかの案件に目処が立ち、やや日々に余裕が生まれつつあるので、今月でこのサイトの更新とメールマガジンの発行を追い付けたいと思います。

今回は、時々メールを下さる常連の方々の他にも、初めてのサイトリピーターやメールマガジンの読者の方々からも叱咤激励をいただきました。まずはこの場にて、お詫びかたがたお礼を申し上げます。返信は遅れながらも必ずさせていただきます。


2005.02.06


いよいよ収拾がつかなくなりつつあります(business & life共通)

このサイトの運営とメールマガジン2誌の発刊を同時に開始して以来、はや4年近くになります。当初から発行周期の長かったメールマガジンでしたが、刊行インターバルは日々さらに開きつつ、配信スタンド数多のメールマガジンの中でも恐らく最長の強制廃刊すれすれの状況、daily short columnsを中心としたサイト更新も、このところすっかりと滞ってしまっています。

書きかけのままの各種連載コラムも相当数に昇ってしまっているばかりか、未だ脱却できないプロローグを締めくくるために必要と計画して久しいいくつかのテーマへの言及についても、まったく手すら付けられないでいます。

ここ数年の実情に即したコンテンツの追加やリニューアルを必要としているこのサイト以外の各種自営ビジネスサイトの更新も放置されて久しいばかりか、依頼を受けた案件としての顧客サイトすらも手付かずのままという異常事態に陥ってしまっています。

もう納期を契約に含めない、明日できることは今日やらないという冗談とも本気とも判らないスタイルを公言して久しいものの、さすがに私も罪の意識に苛(さいな)まれて本気で焦り始めている今日この頃です。(続く)