DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 

2005.03.11


四十にして立てるか・・・Vol.39

日常の生活とビジネスにおいては、絶対的価値基準による自我を確立していくことは非常に困難な作業であるばかりでなく、強い意志と忍耐力をして推し進めても、逆にそれだけ周囲から隔絶し社会的立場の構築もおぼついていかないのが悲しきかな現実であるといえます。

もちろん私自身も類に洩れず、理想と現実の間を行きつ戻りつ、すべてこれ修行と自らを戒めつつ、信じ求める理想を目指して試行錯誤の日々を過ごしています。

おこがましくも人生半ばにして私自身を、孔子がその晩年に自らの生涯をこう振り返ったという、「吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」に準(なぞら)えれば、「吾十有五にして学に志す。二十にして惑わず。三十にして天命を知る。四十にして耳順(したが)う。心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えずの境地を目指して日々精進するも未だ立つことすらもままならず」といったところでしょうか。

そうした私の日々の実情については、またシリーズを改めたコラム上にて言及していきたいと思います。