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●○●第24号●○●
代理母斡旋のコミッション〜その3
本来経済が永続的に成長し続けることなどありえないことなのです。どうしてなのでしょうか、まあ言わずと知れたことですが、それを公言する政治家や官僚あるいは経済人はほとんど見受けられませんし、いつまで私達は永続的な経済成長などという幻想を追い求め続けていこうとするのでしょうか。
もうそろそろ私達の多くが認識し始めている本質から目を逸らさずに、自らの生を自ら救うサイクルに転換していかない限りは、気付いた時にはもう手遅れ、経済は破綻し、政情は混乱し、世界はもちろんのことアジアの劣等国として見る影もない弱小国家に成り下がってしまっていることでしょう。
これ以上膨らませればはじけてしまいそうな風船から少しずつ空気を抜いていくように、成長しきった経済を適正な水準にまで縮小し、物価を国際的な水準で安定させ、その基準においても成立しうる新しい経済のシステムを構築していかねばなりません。
私達日本人は、四方を海で囲まれた閉鎖された島国としてー般国民レベルでの諸外国との交流に乏しく、特に戦後の働けば豊かになる高度経済成長社会において日々思考力や判断力を鈍化させ、これまでは効力を発揮してきた既得権者達が築き上げてきた体制の擁護に迎合従属することに慣れて疑問すら抱かない温室の中で長年暮らしてきてしまったのですし、そんな私達が今後支払うべき代償はことのほか大きいのです。
昨今時代の流れから要求されている本質的な命題とは、経済成長から成熟への発想の転換です。そしてそれを実現足らしめるのは、真のグローバリズムなのです。
まずは、自国の経済だけを発展させていこうとする発想や行為の愚かしさ罪深さを知ることが必要です。私達の国のケースで考察すれば、世界に貧困に苦しむ多くの国の人々が存在している限りは、もはやこれ以上の経済成長を指向すること自体が最大の誤りなのです。
ダブついた資金や物資を如何に世界に有効に還元していくか、それを私達の一人一人が主体的かつ積極的に考えていくことが重要です。
簡単に考えましょう。村中の人々が日々の食料にも事欠くほど貧しい中、たった一軒の村長一家だけが、他の家の犠牲のうえに栄華の限りを尽くしていたとしたらどうでしょう。村中の家の一揆に遭って略奪されて当然といえるでしょう。
ピラミッドの頂点にいる金正日以下平壌に暮らす人々の生活が、その他大多数の国民からの搾取のうえに成立している社会構造の北朝鮮は、程度の差の問題であって、前述の村の極端な例と大差はありません。
また日本を含めた一部の豊かな先進国と大多数の貧しい発展途上国との関係、これもまた程度の問題でしかなく大差はないのです。
ごく最近それでも新聞紙面やテレビ番組などで、少し以前にはほとんどなかった的を得た発言を見受けるようになってきたように思います。
時代の流れという必然性からしても、今後気付く人達が次第に増えて、それが実質的な改革につながっていくことに期待をしたいものです。
最近購読を始めたメールマガジンに、タイムリーにほとんど私と同様な発想で書かれた記事がありましたので、著者の了承をいただいたうえで、以下に転載したいと思います。
●時事経済●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「貧困」
国連統計によれば、世界中のGDPの実に85%が、世界中の人口の5%で占められているらしい。
平たく言うと、極一部の人間が富を独占しているのが、現在の世界。
今日寝るところ、今日食べるもの、の心配が無い人は、全体から見ると、 それだけで幸せなのかも。
日本に居ると当たり前の光景は、巨大なピラミッドのほぼ頂点。
貧困を放っておくとどうなるか。
1.人口が増える。
他にやることが無いから本能に生きる。
貧乏人の子沢山ってヤツです。
2.食料が不足する。
需要が大きくなるから当然。
3.環境を破壊する。
森林にしても、畑にする、木をカネに換える。
4.難民が増える。
まるで堰が切れるようにドバっと来るのはもう目の前。
結果、先進国が呑み込まれる。
日本が国連に加盟したのは、1956年。当時の外相、重光の国連加盟演説は、今でも有名。
「我々は、人口問題の最高の解決方法が、国の経済発展と、その生産力の増加による貿易の促進であることを知っています。」
その通り!
ただ、それを実現させる方法を知らなかっただけ。
全ての道はローマに通じる。
同じく、全ての問題は人口問題に通じる。
そもそも、貧困の問題は、途上国の親の側に責任感ってものがあれば、とっくの昔に解消しています。
子供の将来に責任を持てないのに、どんどん子作りした結果こうなった。
別に可哀想なんじゃなくって、自業自得。
とは言っても、本人達も、悪気があってこうなった訳じゃありません。やっぱり助けを求めている。
筆者は今までに、ウエストバンクからスラムまで、途上国を中心に公私に渡って44ヶ国を訪れ、又、日本に居た頃、会社勤めの傍ら、NGOで5年間、翻訳のボランティアなどしたことがありますが、うわべを見ただけでも、これはヒドイ。人間の暮らしとは思えない。
きれいな都市の中心を一歩出ると悲惨な光景が延々と続く。ただ、そこに住んでいる人は、良い人ばっかりで、一般に言われている程危険でもなんでもない。(注:見物に行っちゃ、そりゃ危険な目に遭いますヨ。)
加えて、その人達だけの問題じゃなくて、影響が全体に波及し出したとなれば放っておくわけにはゆきません。
それじゃどうすればイイの?
途上国を経済発展させること。これがイコール人口増加をストップさせる。すなわち、他にやることが沢山出来て、子作りする暇が無くなる。
途上国の子供が減れば、当然食料は今までより少なくて済む。食料問題解決。
食料を得るために、焼畑をする必要も無し、だから木を切らない。食料を得るために、木を売らなくても済む、だから木を切らない。森林問題も解決。他の自然破壊防止も同じ。
全て丸く収まる。
それは分かった。それじゃ途上国を経済発展させるためにはどうすればイイの?
世界の貧困に対して援助で解決しようとしても、焼け石に水。
余りにも大き過ぎる規模には、歯が立ちません。
だから、外資を導入して経済発展を実現させよう。
これは、戦後半世紀以上、一貫して唱えられて来たお題目。しかし一向に進まないのはご承知の通り。
進まないのは何が原因?
一番の原因は、カントリーリスク。
カントリーリスクって何?
企業が海外進出や取引をするときに、相手側の国を背景とする、取引上のリスク。
政体であったり、インフラ(社会基盤)であったり、人の質であったり、色々。
ちなみに、先頃のタイ通貨危機。背景について、エコノミストは経済的な行き詰まりが原因と解説。
ドルに対して切り下げ(交換レートを下げる)せざるを得ない程に行き詰まった、つまり自国の通貨価値が低くなった。ただギリギリまで切り下げを渋ったから、切り下げた途端、一気に外貨が流出。これがアジアに広がった。
でもそうなった根本原因の解説は見たことありません。
本誌がズバリ。政体の安定を背景に、どんどん外資が入って来たはいいものの、人の質が余りにも悪かった。
ビジネスとして、いつまでに何々をするというような約束、を守らない。自分が義務を果たさない、やることやらないのに人に要求はする。などなど。
そうやって信用を失ってゆく人、どこの職場にも居ますネ。これと同じ。
だから、外資が引き揚げた。それでも粘って見栄だけ張り続けた。だからこらえ切れなくなったら落ちるのは一気。
労働者や取引相手としての人の質。カントリーリスクの良い例デス。
中国も同じ。
逆に言えば、途上国の場合、カントリーリスクさえ軽減されれば、一気に外資の導入が進む。
安い労働力、安い社会資本、場合によっては資源など、ほんとうは喉から手が出るほど欲しい。
だけど、リスクが伴うから尻込みする。
リスクを回避するだけのノウハウが無い。
東南アジアにしても、中国にしても、人だけじゃないけど、その会社にとって、たとえば人の問題が一番なら、それなりに対処する為のノウハウは在る。契約任せにしない、安易にカネを払わない、現物を押える、いつも顔付き合わせる、などなど、まるで幼稚園みたいな、そういう基本を押えている会社は、ちゃんと儲けてる。
そこで、先進国の出番。
今までは、企業が単独でリスクを背負っていた。だから当たれば大きい代わりに、失敗したら大損。これでは途上国への投資や取引は増えません。
JETRO(日本貿易振興会)も色々やってるけど、リスクは背負ってくれません。
だったらどうすればいいの?
儲かったら幾分かもらう代わりに、失敗しても大損しないように、いわば保険の役割を、公的にやりましょう。
加えて、公的に相手の国や地域への圧力やノウハウ提供などの支援の形でバックアップしましょう。ここが公的という部分の強み。
これで安心。
安心させてあげる分、単に投資や取引だけでなく、環境保護の規制、更に現地の人々への教育や医療の提供など、発展に欠かせない部分を強制的に、企業から提供させましょう。
コストがかかる部分には一円たりともカネをかけなかったけど、安心して儲けられる分、それくらいさせましょう。
今まで、そういう取り組みを、どうしてやらなかったの?
めんどくさいから。
何でも新しいことをするには、エネルギーが要ります。オマケに前例の無いことを極端に嫌う人達を動かすには、強力なリーダーシップが必要。
そんなもん、よその先進国も含め、今まで無かった。
アメリカにしても、自国利益主義だから、途上国の発展云々なんて、眼中に無し。
二酸化炭素の排出規制にしたって、どこ吹く風。
日本がさきがけて、先進国、途上国、企業、三位一体となった、リスクの回避とノウハウの蓄積そして、三者が採算の取れる、儲かる形での資本投下と、発展の基盤作り。
まるで技術プラント輸出のように、名づけて、経済プラント構想。
ひとたび企業にとってリスクを回避して儲かる仕組みが出来れば、そして途上国にとって、豊かになって発展する仕組みが出来れば、そして、カネがかからない公的な国際貢献の仕組みが出来れば、その仕組みはおのずと広がってゆきます。
別に、貧困層全体をカバーする必要は無し。モデルでいいんです。
例えは悪いけれど、ベイブレードだって同じでしょ。ちょっと懐かしいのでは、たまごっち、ルービックキューブも同じ。いいもの、儲かるものは、勝手に真似して広がる。
だから、ビジネスモデルとしての特許は忘れずに。
途上国を経済発展させられなかったら、人口増加、自然破壊で、遅かれ早かれ地球はパー。
センセイ、誰か一枚乗りませんか?
うまくいったらセンセイ、アンタは世界の救世主!
というわけで、人口増加が全ての元凶なら、日本の少子化はどうなのか、 次回はその辺りを見てゆきましょう。
おたのしみに。
時事経済 発行者略歴
木村隆介(きむらたかすけ)
1964年(昭和39年)生まれ
金沢工業大学大学院工学研究科修士課程修了 (特待生)
元、大手住宅メーカー カナダ事務所代表 (駐在員)
現、コンサルタント会社プロジェクトマネージャー 兼 ライター
カナダバンクーバー在住
政治とのかかわり:学生の時分より田川誠一(元進歩党代表)のシンパ。
近況:近々に帰国予定。
政界FA宣言!日本での職を求め奮闘中 L(^O^)/
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http://www.mag2.com/m/0000101466.htm
私はつくづくこの頃、相も変わらずやみくもに富を追い求める人々や自らに与えられた才能や能力を自らのためだけに使う人々を、心から愚かしく哀れに感じてしまいます。
どうして???・・・、理由を挙げ出せばキリがないのですが、一言で言えば心底カッコワルイと感じてしまうのです。
当然のことですが、本人達は自らのそうした在り様にまったく疑念を抱かないばかりか、彼らのほとんどはカッコイイと思っていたり、ひいては周囲もそんな人達のことをカッコイイなどと錯覚してしまっていたりするのですからなおさらです。
お金持ちの家に生まれてボンボン育ち、親の後を継いで社長にでも収まっている・・・、自らの才能や能力を発揮するだけで充分なものを、そのことで社会的な名声や立場を確立している光景を目にすると、またおまえもかとしか感じませんし、ましてやそのことを自慢していたり、外に表わさずともそれらを持ち得ない第三者を侮蔑したり否定するような意識を感じとってしまったり、さらには実際にそうした言動を目にしてしまったりする時には、ただただ深いため息をつくしかありません。
富裕な家庭に生まれるといったような様々な環境的要因、あるいは容姿や能力なども、たまたま与えられた運の一つに過ぎないにもかかわらず、どうしてそんなことが自慢できるのかが私には不思議でならないのです。(続く)
☆本コラムは、2002年3月に執筆を開始したものです。
≪EPISODE≫
▼Series (2) 〜日常の風景〜
File #2-15
自分を信じる人だけが救われる Vol.15
/四十にして立てるか・・・その4
→上記が長編に及びましたので、エピソードは次号以降に順延させていただきます。
≪号外≫
サイト開設3周年記念コラム
あっと言う間にこのサイト&メールマガジンもはや3周年、されど未だ・・・/続き
("What's Cool Business!?" & "What's Cool Life!?"共通)
→「サイト開設3周年記念コラム/あっと言う間にこのサイト&メールマガジンもはや3周年、されど未だ・・・」の続編掲載も、次号以降に順延させていただきます。悪しからずご了承くださいませ。
CoolShot #24/ 2005.04.21
Title / Floating Time On The Surface