DAILY SHORT COLUMNS - Daily Business -

 
2003.01.22 たかがパソコン、されどパソコンVol.27

私はビジネス上の仲間や顧客とのやりとりの九割をメールなどパソコン上で処理していますので、在宅あるいは宿泊先で外出予定がなければそのまま引き続き、外出時には常時スタンバイモードにして携行しているB5ラップトップ、あるいはPDAにて、たとえ5分でも時間があればメールの返信、提案書や資料の作成、運営している各種サイトのコンテンツ原稿作成とサイトの更新といったルーティーンワークを処理してしまいます。

これらがおよそ延べ時間にして2〜3時間といったところでしょうか。したがっておよそ半日あれば、日々のルーティーンワークは終えてしまえるので、残りのおよそ半日はプライベートな時間ということになります。

まあ、実際にはなかなかこのように調子良くはいかない場合が多いですし、もちろんルーティーンワーク以外にも、ルーティーン化する以前の新規クライアントとの打ち合わせやコンサルティングといった直接出向く用件もありますから、いつも半日しか働かないわけではありませんが・・・。

また、機器のメンテナンスやバックアップ、経理処理、ログチェックなどアクセス統計分析、各種調べ物などもありますので、日々の状況に合わせて余裕のある日にまとめて処理をするようにしています。

それでもごく一般的なビジネスマンに比較すれば、毎日遊んでいると言われても否定できない程度の仕事量かと思いますが、その分年中無休24時間体制のネットビジネスですから、必然的に公私の境は曖昧となるというよりも、もはや私の場合は、仕事を遊び、遊びながら仕事をしているような状況です。(続く)


2003.01.21

たかがパソコン、されどパソコンVol.26

こんな一例をとりあげても、パソコンとインターネットの利便性の一端が理解していただけたのではないでしょうか。

いたしかたないこととはいえ、メーカーやベンダーあるいは通信業者の思惑により、またまだ様々な制約に満ちたコンピューティングの世界ですが、今後は消費者本位の論理によって徐々に環境は改善されていくでしょうし、さらに利便性と可能性が拡っていくことでしょう。


ある私の一日は、こんなふうに過ぎていきます。

起床後B5ラップトップを立ち上げて、メールチェックをします。仕事の種類によって使い分けているメールアカウントを一つのメーラーで一元管理をしていますので、様々な仕事ごとのメールを一度で一括して取り込むことができます。ここで緊急を要するメールがあれば、返信を済ませてしまいます。

外出の予定がある日には、身繕いと朝食を済ます間に、毎日必ずチェックしているサイトを事前にオフライン登録したブラウザで更新されたコンテンツをキャッシュに取り込んでしまいます。

在宅の日あるいは常時接続ネット環境のある宿泊先の場合には、全国紙全紙と一部の地方紙、各種情報提供サイトなど、毎日訪問するサイトを順次チェックしつつ、仕事仲間や顧客向けに毎日配信しているニュースクリップメールマガジンを作成してしまいます。

外出時には、移動中の電車や車の中、あるいは仕事や打ち合わせの合間にカフェなどでこの作業を済ませてしまいます。(続く)


2003.01.20

たかがパソコン、されどパソコンVol.25

私の会社では、打ち合わせ、事業予算計画の策定、案件の進行状況、日々の業務報告、収支報告などといったすべての社内情報のやりとりを文書で行っていました。

まず本社からある提案なり報告なりが、関係者全員にFAXされます。その文書に対して担当者が返信をすると、その返信がまた関係者全員にFAXされるといった具合いです。

これを共同経営者だけのネットワーク、あるいは実務を担当する部署の責任者だけのネットワーク、実務スタッフも含めたネットワーク、全社的なネットワークなどと、いくつものネットワークが存在していたうえに、共同経営者達には存在するすべてのネットワーク上のやりとりがFAXされるわけですから、そのボリュームたるや膨大なものでした。

本社には、同報通信機能(一度メモリーに文書を記憶させ、あらかじめ登録された配信先に順次送信していく機能)を備えた配信専用のファックス機器を使用していましたが、まさに四六時中稼動したままの状態でしたから、通信費は毎月膨大な金額に昇っていましたし、ファックスロールなどは常に数十ケース単位で発注し、全国の関係者にケース単位で郵送するのです。

それらをすべて手作業でするわけですから、本社には通信専門要員が必要になります。大企業でもファックス専門要員がいるなどという話は聞いたことがありません。(続く)


2003.01.19

たかがパソコン、されどパソコンVol.24

このように私自身も含めて多くの人々にとっては、まだまだ直観的といえる基準からは程遠いコンピューティングの世界の実情ですが、それを差し引いても利便性や可能性を考慮すれば、主体的積極的な活用のために多大な労力を割くだけの価値があると、私は確信しています。

私も振り返ってみると早やもう10年、パソコンと様々な格闘を続けながら、ようやく最近になってパソコンの利便性が享受できるようになったという実感が持てるようになりました。

私の現状のビジネススタイルは、パソコンとインターネットの存在なくしては、まったくもって成立しえないものですし、ライフスタイルも然りです。パソコンと出会った十年前には、夢や理想でしかなかった様々な事柄が具現化し、それまで膨大な労力をはらっていた様々な日々の作業が飛躍的に簡略化しました。

例えば、メーリングリストの存在です。昨今では多くのネットユーザーがごく当たり前に利用しているこの仕組みが生まれる以前には、私の会社ではFAXを使用していました。

共同経営者や出資者、そしてスタッフが全国に散在していた状況下、情報の共有化・画一化の必要性が非常に高かったためです。メーリングリストの機能をFAXで代用する手間が、読者の皆さんには想像ができるでしょうか。(続く)


2003.01.16

代理母斡旋のコミッション Vol.24

ごく最近それでも新聞紙面やテレビ番組などで、少し以前にはほとんどなかった的を得た発言を見受けるようになってきたように思います。

時代の流れという必然性からしても、今後気付く人達が次第に増えて、それが実質的な改革につながっていくことに期待をしたいものです。

最近購読を始めたメールマガジンに、タイムリーにほとんど私と同様な発想で書かれた記事がありましたので、著者の了承をいただいたうえで、以下に転載したいと思います。

●時事経済●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

「貧困」


国連統計によれば、世界中のGDPの実に85%が、世界中の人口の5%で占められているらしい。

平たく言うと、極一部の人間が富を独占しているのが、現在の世界。

今日寝るところ、今日食べるもの、の心配が無い人は、全体から見ると、 それだけで幸せなのかも。

日本に居ると当たり前の光景は、巨大なピラミッドのほぼ頂点。

貧困を放っておくとどうなるか。

 1.人口が増える。
   他にやることが無いから本能に生きる。
   貧乏人の子沢山ってヤツです。

 2.食料が不足する。
   需要が大きくなるから当然。
   
 3.環境を破壊する。
   森林にしても、畑にする、木をカネに換える。

 4.難民が増える。
   まるで堰が切れるようにドバっと来るのはもう目の前。

結果、先進国が呑み込まれる。

日本が国連に加盟したのは、1956年。当時の外相、重光の国連加盟演説は、今でも有名。

「我々は、人口問題の最高の解決方法が、国の経済発展と、その生産力の増加による貿易の促進であることを知っています。」

その通り!

ただ、それを実現させる方法を知らなかっただけ。

全ての道はローマに通じる。

同じく、全ての問題は人口問題に通じる。

そもそも、貧困の問題は、途上国の親の側に責任感ってものがあれば、とっくの昔に解消しています。

子供の将来に責任を持てないのに、どんどん子作りした結果こうなった。

別に可哀想なんじゃなくって、自業自得。

とは言っても、本人達も、悪気があってこうなった訳じゃありません。やっぱり助けを求めている。

筆者は今までに、ウエストバンクからスラムまで、途上国を中心に公私に渡って44ヶ国を訪れ、又、日本に居た頃、会社勤めの傍ら、NGOで5年間、翻訳のボランティアなどしたことがありますが、うわべを見ただけでも、これはヒドイ。人間の暮らしとは思えない。

きれいな都市の中心を一歩出ると悲惨な光景が延々と続く。ただ、そこに住んでいる人は、良い人ばっかりで、一般に言われている程危険でもなんでもない。(注:見物に行っちゃ、そりゃ危険な目に遭いますヨ。)

加えて、その人達だけの問題じゃなくて、影響が全体に波及し出したとなれば放っておくわけにはゆきません。

それじゃどうすればイイの?

途上国を経済発展させること。これがイコール人口増加をストップさせる。すなわち、他にやることが沢山出来て、子作りする暇が無くなる。

途上国の子供が減れば、当然食料は今までより少なくて済む。食料問題解決。

食料を得るために、焼畑をする必要も無し、だから木を切らない。食料を得るために、木を売らなくても済む、だから木を切らない。森林問題も解決。他の自然破壊防止も同じ。

全て丸く収まる。

それは分かった。それじゃ途上国を経済発展させるためにはどうすればイイの?

世界の貧困に対して援助で解決しようとしても、焼け石に水。

余りにも大き過ぎる規模には、歯が立ちません。

だから、外資を導入して経済発展を実現させよう。

これは、戦後半世紀以上、一貫して唱えられて来たお題目。しかし一向に進まないのはご承知の通り。

進まないのは何が原因?

一番の原因は、カントリーリスク。

カントリーリスクって何?

企業が海外進出や取引をするときに、相手側の国を背景とする、取引上のリスク。

政体であったり、インフラ(社会基盤)であったり、人の質であったり、色々。

ちなみに、先頃のタイ通貨危機。背景について、エコノミストは経済的な行き詰まりが原因と解説。

ドルに対して切り下げ(交換レートを下げる)せざるを得ない程に行き詰まった、つまり自国の通貨価値が低くなった。ただギリギリまで切り下げを渋ったから、切り下げた途端、一気に外貨が流出。これがアジアに広がった。

でもそうなった根本原因の解説は見たことありません。

本誌がズバリ。

政体の安定を背景に、どんどん外資が入って来たはいいものの、人の質が余りにも悪かった。

ビジネスとして、いつまでに何々をするというような約束、を守らない。自分が義務を果たさない、やることやらないのに人に要求はする。などなど。

そうやって信用を失ってゆく人、どこの職場にも居ますネ。これと同じ。

だから、外資が引き揚げた。それでも粘って見栄だけ張り続けた。だからこらえ切れなくなったら落ちるのは一気。

労働者や取引相手としての人の質。カントリーリスクの良い例デス。

中国も同じ。

逆に言えば、途上国の場合、カントリーリスクさえ軽減されれば、一気に外資の導入が進む。

安い労働力、安い社会資本、場合によっては資源など、ほんとうは喉から手が出るほど欲しい。

だけど、リスクが伴うから尻込みする。

リスクを回避するだけのノウハウが無い。

東南アジアにしても、中国にしても、人だけじゃないけど、その会社にとって、たとえば人の問題が一番なら、それなりに対処する為のノウハウは在る。契約任せにしない、安易にカネを払わない、現物を押える、いつも顔付き合わせる、などなど、まるで幼稚園みたいな、そういう基本を押えている会社は、ちゃんと儲けてる。

そこで、先進国の出番。

今までは、企業が単独でリスクを背負っていた。だから当たれば大きい代わりに、失敗したら大損。これでは途上国への投資や取引は増えません。

JETRO(日本貿易振興会)も色々やってるけど、リスクは背負ってくれません。

だったらどうすればいいの?

儲かったら幾分かもらう代わりに、失敗しても大損しないように、いわば保険の役割を、公的にやりましょう。

加えて、公的に相手の国や地域への圧力やノウハウ提供などの支援の形でバックアップしましょう。ここが公的という部分の強み。

これで安心。

安心させてあげる分、単に投資や取引だけでなく、環境保護の規制、更に現地の人々への教育や医療の提供など、発展に欠かせない部分を強制的に、企業から提供させましょう。

コストがかかる部分には一円たりともカネをかけなかったけど、安心して儲けられる分、それくらいさせましょう。

今まで、そういう取り組みを、どうしてやらなかったの?

めんどくさいから。

何でも新しいことをするには、エネルギーが要ります。オマケに前例の無いことを極端に嫌う人達を動かすには、強力なリーダーシップが必要。

そんなもん、よその先進国も含め、今まで無かった。

アメリカにしても、自国利益主義だから、途上国の発展云々なんて、眼中に無し。

二酸化炭素の排出規制にしたって、どこ吹く風。

日本がさきがけて、先進国、途上国、企業、三位一体となった、リスクの回避とノウハウの蓄積そして、三者が採算の取れる、儲かる形での資本投下と、発展の基盤作り。

まるで技術プラント輸出のように、名づけて、経済プラント構想。

ひとたび企業にとってリスクを回避して儲かる仕組みが出来れば、そして途上国にとって、豊かになって発展する仕組みが出来れば、そして、カネがかからない公的な国際貢献の仕組みが出来れば、その仕組みはおのずと広がってゆきます。

別に、貧困層全体をカバーする必要は無し。モデルでいいんです。

例えは悪いけれど、ベイブレードだって同じでしょ。ちょっと懐かしいのでは、たまごっち、ルービックキューブも同じ。いいもの、儲かるものは、勝手に真似して広がる。

だから、ビジネスモデルとしての特許は忘れずに。

途上国を経済発展させられなかったら、人口増加、自然破壊で、遅かれ早かれ地球はパー。

センセイ、誰か一枚乗りませんか?

うまくいったらセンセイ、アンタは世界の救世主!

というわけで、人口増加が全ての元凶なら、日本の少子化はどうなのか、 次回はその辺りを見てゆきましょう。

おたのしみに。 


時事経済 発行者略歴
木村隆介(きむらたかすけ)
1964年(昭和39年)生まれ
金沢工業大学大学院工学研究科修士課程修了 (特待生)
元、大手住宅メーカー カナダ事務所代表 (駐在員)
現、コンサルタント会社プロジェクトマネージャー 兼 ライター
カナダバンクーバー在住
政治とのかかわり:学生の時分より田川誠一(元進歩党代表)のシンパ。
近況:近々に帰国予定。
政界FA宣言!日本での職を求め奮闘中 L(^O^)/

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http://www.mag2.com/m/0000101466.htm
(続く)


2003.01.11

代理母斡旋のコミッション Vol.23

昨今時代の流れから要求されている本質的な命題とは、経済成長から成熟への発想の転換です。そしてそれを実現足らしめるのは、真のグローバリズムなのです。

まずは、自国の経済だけを発展させていこうとする発想や行為の愚かしさ罪深さを知ることが必要です。私達の国のケースで考察すれば、世界に貧困に苦しむ多くの国の人々が存在している限りは、もはやこれ以上の経済成長を指向すること自体が最大の誤りなのです。

ダブついた資金や物資を如何に世界に有効に還元していくか、それを私達の一人一人が主体的かつ積極的に考えていくことが重要です。

簡単に考えましょう。村中の人々が日々の食料にも事欠くほど貧しい中、たった一件の村長一家だけが、他の家の犠牲のうえに栄華の限りを尽くしていたとしたらどうでしょう。村中の家の一揆に遭って略奪されて当然といえます。

ピラミッドの頂点にいる金正日以下平壌に暮らす人々の生活が、その他大多数の国民からの搾取のうえに成立している社会構造の北朝鮮は、程度の差の問題であって、前述の村の極端な例と大差はありません。

また日本を含めた一部の豊かな先進国と大多数の貧しい発展途上国との関係、これもまた程度の問題でしかなく大差はないのです。(続く)


2003.01.03


「40年間ほとんど楽しいことはなかった・・・」Vol.27

世間ー般の常識的な発想や価値感によれば、富裕な家庭に生まれて経済的苦労などまったく知らないままに人生を暮していけることは、理想として誰もが羨んで当然のことなのでしょう。しかし私個人の価値感においては、金銭的な苦労の経験すらもない人生など、まるで猫舌の人や好き嫌いの多い人が多くの食べ物の美味しさを知らないままのような、あるいは一度も海外に出たことがない人のような、何とも偏狭的に感じてしまいます。

当の本人としては、熱いものや嫌いな食べ物などなくてもよいものなのでしょうし、海外に出たことがなくとも特に困ることなど何もないわけですから、何ということもないのでしょう。でも私達の経済社会の大半部分は、圧倒的多数を占める中産階級層による儲けた損した、貸した借りたなどという基準の仕組みで構成されているのですし、世間を片目をつぶって渡るような偏った生き方を、私はしたくはないと思うのです。(続く)