DAILY SHORT COLUMNS - Daily Life -

 
2003.04.30
なかなか更新ができずすみません(business & life共通)

もう今日で四月も終わりです。

光陰矢の如し、時の過ぎ去るのはいつも早いものですが、私にはこの4月は稀に見るほどの慌しさの中あっという間に過ぎ去ってしまいました。

このコラムの更新もままならず、メールマガジンの発刊もまたすっかりとインターバルが空いてしまいました。

更新は普段から遅いですからどうということもないのかも知れませんが、一部の方から身体を壊しているのではないかというようなお見舞いのメールもいただいてしまい、恐縮いたしております。ただ忙しい日々を送っているだけのことで、いたって健康でおります。

この連休中には落ち着きを取り戻すはずですので、5月からはもう少し更新の頻度を高めてまいりたいと、また近々メールマガジンの発行もさせていただきたいと思います。

それにしても、こうして日々サイトを覗いてくださる方がいらっしゃるわけですから、今さらながら感慨を深めております。度々表明いたしてまいりましたが、今後も営々と続けていく決意でおりますので、今後とも気長にお付き合いいただけましたら幸いです。


2003.04.21

四十にして立てるか・・・Vol.33

その深く柔らかな思念に包まれて、私は彼女と日々対話し続け、励まされ戒められつつ、自らにささやかなプライドを持ちうるだけの今日までの毎日を過ごしてこられたように思います。

私の人生など、第三者の視点ではとるにたらないものであっても、私は第三者のためでなく私自身のために生きているのですから、私が私自身を尊重し愛することができるか否か、そして私自身の生を救うことこそが第一義でした。

自らの納得を追い求めることは、私も類に洩れず多くの場合、満足感とはうらはらに最低限でも同じだけの、大抵ははるかに凌いでしまうだけの苦難が伴います。悲しきかな私達を取り巻く社会環境においては、自らの納得や満足感を追い求める代償は非常に高くついてしまいがちです。

個性を主張しつつも、それらが常識や習慣と相違(あいたが)えることなく、「〜七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず」という孔子の境地を目指すも、その道のりははるか遠く、近付くどころか遠ざかったりと、まさにあの行進曲の「三歩進んで二歩退がる」日々を過ごしています。結果的にたとえ一歩であっても前に進んでいる実感はありますので、それでよしと考えるようにしています。(続く)


2003.04.16

四十にして立てるか・・・Vol.32

それっきり彼女とは一度も会ってもいなければ、電話はもちろん手紙をあれから数通出してはみたもののやはり音沙汰はありませんでした。

地元に戻った時に、彼女の自宅に行ってみたこともありましたが、訪ねることはしませんでした。

時々手紙を出すことすらも、憚られるような気がして、あの日から二年ほど過ぎた頃にこれで最後にする旨の手紙を送ってから、もうはや二十年以上もの月日が流れました。

私も共通の友人達とも交流がありませんから風の噂すらも届きません。あれから彼女が結婚をしたのかどうかも、どこでどんな人生を歩んでいるのかも、極論生死すらも、その後の彼女の消息については全く知る由もないのです。

それでも私にとっては、傍らで彼女の絶対的存在とその高貴な在り様に触れて感じとったあの日々の確かさは、今でも私の心の奥底にしっかりと刻み込まれています。そして私の中にこそ彼女は今なお確かに存在し続けていて、「ただ私がここにいることを感じるだけでいいのよ」という強い思念を私に送り続けているのです。(続く)


2003.04.15

たかがパソコン、されどパソコンVol.34(business & life共通)

PDA使用時にはコンパクトフラッシュのまま通信アダプターを介して通信できますし、パソコンにて使用する際には、付属のPCカードアダプターを介して使用できますから、これまで緊急用メールアカウントのみとはいえども、携帯電話を使用してのデータ通信コストも、これからはPHSの定額料金にて吸収できてしまうのではないかと、さらにはトータルすれば私の場合、これまでの携帯電話のみのコストよりPHSを併用するこれからのほうがかえって低くなるのではないかとすら期待できる状況になったとなれば、もう導入をためらう理由はありません。

通信コストを気にせずモバイルで機器のバッテリーの限りガンガンネットに繋げるということになれば、これまで以上に情報のやりとりの即時性と絶対的な生産性は向上するでしょう。さっさとルーティーンワークを片付けて、日常の余暇時間を増やそうと、あれこれと目論む毎日です。うっかり流されて効率化された分、それだけ余計に仕事をしてしまうことにならないように充分注意せねばなりません。(続く)


2003.04.12

たかがパソコン、されどパソコンVol.33(business & life共通)

ということで浮上したのが、今回のPHSデータ通信定額サービスです。コスト的には月々5000円弱、同じ会社の現有携帯電話とファミリー割引や年間一括支払いをすることにより、それに若干プラスアルファーの金額で携帯とPHSの両方が持てるとなれば、もうそろそろ導入してみてもという気になりました。

現有の機器を最大限に活用することが、私個人としてはもとより、私が個人・法人顧客に対するIT環境構築整備のコンサルティングにおいても常にテーマにしているところですから、今回も新規機器の導入も視野に入れて検討し、結局現有PDAのPHS用の通信アダプターを購入することだけで済むという最終判断にて先日発注しました。

これまでは、パソコンはもとよりPDAにおいても、緊急メール用のアカウントによる送受信以外のモバイル使用はほとんどありませんでしたが、これからは定額PHSによるブラウザの使用がルーティン化するでしょう。これにより私の場合、外出先ではますますPDAが主役化し、パソコンを開かなくともほとんどルーティーンワークにおいてはPDAで事足りてしまうようになるかと思います。

運営管理をしている様々なウェブサイトのコンテンツの更新については、まだパソコンに頼らなければならないでしょうが、少なくともBBSへの書き込みに対しての返信やチャットなど、ブラウザを使用する事柄については、移動中の電車内で立ったままでも対応できるのですから便利になったものです。スピードも64000bpsですから、これまで9600bpsの携帯電話に頼ってきた私にはさぞ快適に感じられることでしょう。(続く)


2003.04.08

たかがパソコン、されどパソコンVol.32(business & life共通)

大抵の立ち回り先には、光ファイバーやADSLを敷設していますし、訪問先でネット環境を借りることもできます。

また、移動中の車内や電車内あるいはカフェなどでは送信以前の原稿書きが中心ですから、下書きフォルダや送信フォルダに保存しておいて、次にネット環境のあるところで一括送信することで対応できてしまっていました。

それでも急ぎのメールの送受信は必要ですから、緊急性が予想されるメールに関しては、専用のメールアカウントを作成して、そのアカウントだけの送受信をモバイル時には携帯電話により行なうようにして 通信費を節約していました。

モバイル時にはもともとパソコンを開かなくともPDAでほとんど用は足りてしまっていましたし、先に言及したようにポータブルキーボードを最近入手してからは、めったにパソコンを外で開くことはなくなりました。PDAでもほとんどの場合のメールの送受信には事欠きませんし、画面が小さい分若干体裁は崩れるものの、一般ウェブページのブラウジングも可能なのです。もっとも携帯電話接続の私の場合は、よほど緊急な場合を除いて、スピードとコストの意味から、PDAでブラウジングするなどということは滅多にありませんが・・・。(続く)


2003.04.07

たかがパソコン、されどパソコンVol.31
(business & life共通)

ところで、ご存知の方も既に契約をされた方も多いと思いますが、今月から某最大手通信会社のPHSデータ通信定額サービスが開始されました。これまで私はパソコンについてもPDAについても無線モバイルは携帯電話に頼ってきたのですが、今回私の契約プロバイダーがこのサービスに対応する今月末を機会にこのPHSデータ通信定額サービスに加入する予定でいます。


これまでの携帯電話による無線モバイルに頼ってきたのには、以下のような理由によるものです。

まず、最大の理由は、何といっても通信コストです。無線モバイルの定番は、やはりPHS によるデータ通信でしょう。

データ通信には、ご存じのように従量制と定額制がありますが、従量制では月々の通信費がいくらに及ぶか不安になってしまいますし、定額制ではそうした不安はないものの、32Kのスピードで月々5000円弱、128Kのスピードになると月々10000円もの費用が発生してしまいます。

私に限ったことではありませんが、もはや携帯電話は必携ですから、携帯電話とPHS両方の通信コストと実現できるパフォーマンスのバランスを考慮して、PHSについてはこれまでずっと見送りにしてきたのです。(続く)


2003.04.06

一個の人間


自分は一個の人間でありたい

誰にも利用されない

誰にも頭を下げない

一個の人間でありたい

他人を利用したり

他人をいびつにしたりしない

そのかわり自分もいびつにされない

一個の人間でありたい

自分の最も深い泉から

最も新鮮な

生命の泉をくみとる

一個の人間でありたい


誰もが見て

これでこそ人間だと思う

一個の人間でありたい

一個の人間は 

一個に人間でいゝのではないか

一個の人間


独立人同士が

愛しあい、尊敬しあい、力をあわせる

それは実に美しいことだ

だが他人を利用して得をしようとするものは、いかに醜いか

その醜さを本当に知るものが一個の人間


武者小路実篤


2003.04.05

たかがパソコン、されどパソコンVol.30(business & life共通)

せっかくPDAでこれだけ慣れて来たのですから、ローマ字入力に統一してしまうかいえばそうでもなく、相変わらず私は通常のパソコンの使用時にはカナ入力とローマ字入力を併用しています。つくづく私の頭の中は文化系の構造にできているようです。これでパソコンの講師もしていたりするのですから、実情を知る受講生に時々呆れられてしまったりもします。

頭の中が理数系の構造になっていて、機械や電気系の事柄にもともと強い人達はもとより、究極的にそうした事柄に音痴な私が消化吸収できるような平易な基準でカリキュラムを調整しているのですから私の講習は解り易く身に付くのだと負け惜しみを返すのですが、その実そういう私自身が一番自らをよくも講師をなどと驚き呆れそして感心すらしているのです。

受講生達にもっと驚かれてしまうのは、私の携帯電話は旧式のi-modeにも対応していない通話オンリーの機種だということです。早くからパソコンのモバイル使用をしていたことと、結局パソコンのメーラーでないと仕事にならなかったこともあるのですが、買い替えようとは思いつつも結局事足りてしまっているのです。モノは長く大事に使わないとねなどとやはり負け惜しみを返しています。(続く)


2003.04.04

四十にして立てるか・・・Vol.31

タクシーに乗り込むと彼女は運転手に行き先を告げました。「東京駅までお願いします」

しばらくすると、彼女がまた独り言のようにつぶやくような声で、前方を見つめたままぽつぽつと話し始めたのです。「私ね、来月結婚することになったの。パパが勧める部下の人なんだけど・・・」
「・・・・・・・・・・、・・・あのさ」私が口を挟もうとすると、彼女が私を見つめて横にそっと首を振って制止しました。「黙って聞いて・・・」

その時はちょうど道路が渋滞していて、空いていればものの数分の距離でしたが、彼女の話を聞くに充分なだけの時間がかかりました。とはいっても結局のところ、結婚をしたい理由もなければ拒むだけの理由もないこと、そして彼女にとっての最初の相手には私がふさわしいと考えたこと、それだけを必要最小限の言葉で私に伝えただけのことでした。

それでも彼女が考えて決めたことなのですから、何らか私には伺い知れない相応の背景や経緯があるのでしょうし、そもそも私が彼女に私の考えを伝える必然性もなければ、またそれが彼女に対して何らの意味もなさないことを、私はそれまでの経験から充分に学習していましたから、当然のことのように私は彼女の話しただけの事実をそのままただ受け入れたのでした。

こうして彼女はある晴れた春の日に私に会いにきて、そして去りました。まるで一陣の春風のように私をすり抜けて、そしてそのままもう戻ることはありませんでした。(続く)


2003.04.01


四十にして立てるか・・・Vol.30

シャワーの音が止んだので、私もとベッドから起き上がろうとして目をやると、また思いがけない光景に私は固まってしまいました。シーツの中は、私の下半身も含めて、彼女の純潔の証で一面赤く染まっていたのでした。しばしまた呆然としてしまいましたが、ローブをまといピローの下にお詫びの紙幣を置いてベッドを整えるとそこに彼女がバスルームから出て来たので、そのまま私は何事もなかったかのように彼女と入れ替わりでバスルームに入りました。

これからどうすればいいのか・・・、私はシャワーも使わないままに事に及んだのか・・・、彼女が自らの痕跡に気付かないわけがないだろう・・・、などと様々な断片的な思いを頭の中に巡らせながら身体を洗いバスルームを出ると、すでに身繕いを済ませた彼女が窓際に立って外の夜の街並みを眺めていました。

「おなかすいたね・・・」独り言のようにつぶやくかのようなそれが、私達が再会して以来この数時間で彼女の口をついて出た最初の言葉でした。

私も身繕いをしながら、何故か彼女が話すまでは口をきかないほうがいいように感じていましたので、やはりほっとしました。とは言っても、それまで私から何か口に出すだけの何らの必然性もありはしなかったのですが・・・。「そうだね、外に出てどこかでを食事しようよ」

ロビーにおりると、「少し待ってて」と、彼女がそのままフロントに歩いていったので、キーを預けるのかと思えばチェックアウトをしてしまいました。荷物も小さなトート一つでしたし、また状況がよく把握できないでいると、彼女はエントランスで客待ちをしていたタクシーにそのまま乗り込んでしまいました。私も急いで後に続いて同乗したことは言うまでもありません。(続く)